料理教室の先生へ。販売用動画を作る前にこの4つを考えて!

こんにちは。
パソコンやカメラが苦手な教室業の先生に、集客と運営に必要なデジタルスキルをお伝えして20年。

のべ7000人以上の起業女性に、写真・動画・ホームページ制作・Canvaデザインのコツを伝授。
兵庫県川西市 PasoCafe(パソカフェ)の渡邊優子(わたなべゆうこ)です。

きょうは、料理教室の先生が動画を販売しようと思うとき、制作前に考えてほしいこと4つについてお伝えいたします。

料理教室の先生が動画を販売しようと思うとき、制作前に考えてほしいこと4つ

  1. 「誰に向けて売るの?」
  2. 「なにを売るの?」
  3. 「どこで売るつもりなの?」
  4. 「どうやって見つけてもらうの?」

わたし、料理動画制作と販売の講座をしているんですけれど、そこに来てくださった生徒さんに
どんな動画を作って、誰にどんなふうに販売しますか?」って最初にお聞きしています。

そうするとね、すごくリアルに
「こういう生徒さんがターゲットで」
「こういう経路でこういうふうに集客して」
「こういうふうに商品を売りたいと思います」って答えられる方と
「ぜんぜん考えてなかったです」っていう方と、ふたつに分かれる印象がありました。

はっきり考えておられるのは、すでにもう多くのファンがいる先生が多いかな。
起業したての先生や、他の仕事をしておられて、今回お料理関係で何か別のことを始めようという先生の場合、ばくぜんと
「動画、今やっといた方がいいかな?」みたいな感じで来られてて、その動画をどういうふうに利用するかまでは、あまり考えておられない。

「動画を作ったあと」のことを考えておこうっていうのは、結局、「あとどうやって使うか・売るか」っていうことが決まってないと作る動画も変わってきちゃうんですね。

1.「誰に向けて売るの?」

ファンがいる先生はファンに売る

すでに多くのファンがいる教室の先生は、予約が満席で来てもらえなかった生徒さんに来てほしいとか、遠くでなかなか来られない生徒さんに来てほしいとか思っておられるわけですね。

なので、対面でお届けしたかった想いを動画に込めて。
動画を見てうちに来てもらったと同じ体験をしてほしい、というふうにおっしゃいます。
あと現在来られている生徒さんにも、コロナや酷暑で外出を控えるような場合に動画レッスンを買っていただきたいと。

インスタなんかのSNSのフォロワーがたくさんいらっしゃる場合は、そちらに向けての販売なども、考えておられますね。

まだファンがいない先生は?

起業したての先生でしたら、どういう方が自分の動画を買ってくださるか、まだイメージできないかもしれないです。

その時は、自分だけの強みとか魅力を深掘りしていただいて
こういう魅力は私にしかないから、こういう人に買ってもらえるでしょう
っていうところから
「誰に売るの?」っていうのを決めてください。

もうひとつは
他では解決できない悩みが、わたしの動画で解決できるか?」ですね。

私の生徒さんでグルテンフリーのお菓子教室をされてる先生がいらっしゃいます。
こちらの方は、ご自身が小麦粉アレルギーになったことで、小麦粉を使わないお菓子を作るようになられたんです。

それで同じような
「小麦粉アレルギーの子供さんにお菓子を食べさせてあげられない」
みたいな悩みをもつお母さんに、その作り方を伝えたいって。

なのでそういう「悩みの解決」ですよね。

2. 「何を売るの?」

基本の販売セット

2つ目は「何を売るの?」です。

動画とレシピをセットで販売」ってするのが基本なんですね。
で、それ以外なんですけど

他では手に入らない限定素材を、セットで送る

例えば
「この土地でしか手に入らない材料を使ったお料理を教えます。」
ていうことだったら

その限定素材を一緒に宅配便で送ってっていうことで
材料を合わせての販売」っていうことになりますね。

お客さまの手間を省く材料を、セットで送る

あと、これもうちの生徒さんなんですけど、忙しいお母さんと子供さんに、ちょっとしたひとときにアイシングクッキーを作ってほしいと思われてて。

その時にそのクッキーをね、粉を練ってクッキーを焼くところからだと、忙しいお母さんはできないんじゃないかって考えて。アイシングのところだけ楽しめるように、可愛く型抜きして焼いたクッキーを動画とセットで送っておられました。

ここまでではなくても、すべての材料を計量して、1回のレッスンに必要なぶんだけ発送しておられる先生も多いです。生徒さんは、材料購入と計量の手間が省けるので助かりますね。

コースレッスンを売って、動画の視聴権を含める

あとはその動画を単体で販売するんじゃなくて
「コースレッスンを売る」っていう考え方ですよね。

例えば
「6ヶ月間で、うちでお教えしているフランス菓子がまるっと習えます」
というコースレッスンを作り、それぞれのお菓子の作り方動画を「視聴する権利」を売るっていう考え方です。

一つ一つの動画を売るというよりは
「自分の目当ての動画がいつでも見られるようなウェブサイト」を作って生徒さんに見ていただく。

他の人には見られないように、ウェブサイトにパスワードをかけることもできます。

サブスクを売って、動画の視聴権を含める

サブスクのサービスで動画をコンテンツとしておきたい
という考え方もあります。

例えば
「月に3回 新しいレシピが増えていきますよ」
「そのサブスクの会員であるあいだは、これまでの動画もこれから先の動画もずっと見られますよ。」
っていうようなやり方ですね。

こちらもウェブサイトを作って、そのウェブサイトを管理するみたいなやり方の方がよいかと思います。
あとは facebookなどのSNSで限定のグループを作って、そちらで動画を配信するというやり方もありますね。

3. 「どこで売るの?」

既存の大手ネットショップを利用する

では次に動画を
「どこで売るの?」っていうことなんですけど

モノを売るのと同じように、動画コンテンツを販売できるサービスがあります。

有名なとこだと、STORESさんとかBASEさん。
初期費用・月額費用が0円で、すぐはじめられるネットショップサービス。
こちらで実際に動画を販売してらっしゃるお菓子の先生も多いですね。

すでにファンがいる先生なら

ここを使うことのメリットは、買い物かごとかクレジットカード決済とかのシステムが揃っているので、商品の登録さえすれば、あとはもう全部そちらのシステムを使ってお金をもらうところまでやれるっていうことです。
なのでまあ、放っておいてもぜんぶ自動的に商品が売れていく状態ですね。

非常に便利。
ただもちろん、いくらかの手数料はかかりますけど、それは手間に比べれば大したことはない。

じゃあもう動画を作ったら、BASEさんとかSTORESさんで売ればいいじゃない。
ってなりそうなんですが。
私が思うに、これは、かなり売れててファンの多い先生しかできないんじゃないかなーっていうのが正直なとこなんですね。

ていうのが、商品がずらっと並んでるだけの状態なので。
例えば、ファンがもともとすごく多くて、インスタのリンクから買う気満々の人が飛んできます。そこで並んだ動画を見たとしたら、スッとお買い上げになるんでしょうけど。

起業したてでファンがまだいないなら

起業したての先生とかで、まだファンがそんなにない先生だと、そのBASEとかSTORESとかに、一体どこからお客さんが来るのか?っていう話になっちゃいますよね。

なのでその もしSNSでそちらへのリンクを何回も貼ったとしてもですね。
その先生の魅力があまり伝わってない状態で販売サイトの方に誘導しても、あまりそこでポンと買われることはないかなと。

それよりは、その先生が
「どんな方で、どういうターゲットに向けた、どんなお料理を作ってらっしゃるか」っていうのが、もっとよくわかる状態のところで売ったほうがいいんじゃないかな、と思ってます。

自分のwebサイトで動画を販売する

なので私のオススメは、自分のwebサイトで動画を販売するっていうことですね。
いわゆるLP(ランディングページ)です。

wordpressのウェブサイトをすでにお持ちだったら、サイトの一部を販売ページにされればいいと思います。

でも、それはなかなか、初心者さんにはハードルが高いと思うので。
私のところでは「ペライチ」というシステムをおすすめしていますね。

「ペライチ」とは、商品販売に向いた、長ーい1枚もののホームページをつくるサービス。
これをLP(ランディングページ)と言います。

スマートフォンで見ても、パソコンで見ても、プロが作ったみたいにキレイ。
それがけっこう簡単にブログを作るような感覚でできるんです。

≫ ペライチ公式サイトを見てみる

ペライチが動画販売サイトに向いている理由については、こちらの記事で詳しくお話しています。

≫ ペライチが動画販売サイトに向いている理由を詳しく見てみる
(ごめんなさい。リンク先はただいま工事中です。)

というわけで
「どこで売るの?」っていうのも
ご自分のステージに合わせていろいろ考えられるかなと思います。

4. 「どうやって見つけてもらうの?」

SNSで地道にアピール

あと最後にね。
動画を作って売ってるってことをどうやって人に知ってもらうの?見つけてもらうの?っていう話なんですね。

こういうサービスしていますっていうのは、自分は知ってるけど、なかなか他の人には伝わってないことが多いので。ホームページにひっそりバナーだけ貼ってても、ほとんどの人の目に触れてない。

やっぱり、SNSとかでね。
「動画作ってます」とか
「動画販売始めました」とか
「ここで売ってます」とか
アピールして、何回も言っていかないとなかなか気づいてもらえないことかな、と思います。

ペライチのWebサイトに誘導のリンクを貼る

あと SEO対策っていうのもあるんですけど。

先ほどお話してたペライチっていうのは、1枚もののページなので、あまりSEO対策に頼れないっていうのが正直なところなんですね。

なのでその場合は、別のところ、wordpressでもアメブロでもいいので。
いろんなところで
「動画を販売しています」とペライチのLP(ウェブサイト)に誘導のリンクを貼るのがよいかと思います。

5. まとめ

今回、料理教室の先生が料理レシピ動画を売ろうと思ったときに
「初めに考えておいてほしいこと」を4つお話ししました。

1つ目は「誰に売るの?」
2つ目は「何を売るの?」
3つ目は「どこで売るの?」
4つ目は「どうやって見つけてもらうの?」

ということです。

この4つを自分の中で書き出して

「こういう動線で」
「こういう人に」
「こういう流れで買ってもらう」
っていうのがはっきりしていると

どういう動画を作ったらいいかっていうのが、わかってくると思います。
「動画を販売したい」料理教室の先生は、まずはこの4つから考えてみてください。

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